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【記事2】空き家の越境庭木を自分で切除する方法【準備・業者選び・費用相場】

第3章: 自分で切除する3ステップ

自分で切除できるのはわかりましたが、どう進めればいいんでしょうか?
証拠を固めてから業者に依頼、そして作業後の記録保存、という3ステップです。順番を間違えないことが重要です。

ステップ1: 実施前の準備(所要1週間)

自分で切除する前に、必ずやるべきことがあります。

1. 境界の確定

まず、どこまでが自分の土地でどこからが隣地かを確認しましょう。境界標(コンクリート杭など)を探してください。見つからない場合は、法務局で「地積測量図」を取得します。

2. 切除範囲の特定

境界から何センチ越境しているのか、メジャーで測定して記録します。この時、以下の写真を撮影してください。

撮影すべき写真リスト
・境界標と越境枝の位置関係
・メジャーで測った越境幅
・枝が建物に接触している状況
・全体像(隣家と自宅の関係)
・被害状況(屋根の傷、雨樋の詰まりなど)

最低でも10枚、できれば20枚以上撮影しましょう。「撮りすぎかな」と思うくらいで丁度良いのです。

3. 法務局で登記簿謄本を取得

所有者を「知ることができない」と主張するには、まず登記簿を確認したことを示す必要があります。「登記事項証明書(全部事項)」を取得してください。オンライン請求なら500円で済み、PDFですぐに届きます。

4. 弁護士への事前相談(推奨)

「所有者を知ることができない」と判断して良いか、弁護士に相談することをお勧めします。相談時には必ず記録を取ってください。「いつ、誰に相談し、どのような見解を得たか」のメモが、後々「適切な手順を踏んだ」証拠になります。

ステップ2: 業者の選定と作業実施

切除作業は必ず専門業者に依頼してください。素人が行うのは、転落事故や隣家への損害、賠償問題に発展するリスクがあり非常に危険です。

1. 複数見積もり(最低3社)

必ず3社以上から見積もりを取りましょう。費用相場は3万円〜10万円ですが、業者によって大きく差が出ます。

2. 損害保険の確認

作業中の事故に備えた賠償責任保険に加入しているか確認します。保険未加入の業者は、万が一の際に依頼主が責任を問われる可能性があるため避けるべきです。

3. 作業記録の提供

作業前後の写真撮影を依頼しましょう。これらを報告書形式でまとめてもらうことが、トラブル防止に役立ちます。

4. 作業当日の立ち会い

可能な限り立ち会い、境界を越えた部分のみ切除しているか等を確認します。作業中の様子を動画撮影しておくと、より確実な証拠となります。

ステップ3: 作業後の記録保存

作業が終わったら、見積書、請求書、写真、動画、法律相談の記録などを必ず保管してください。

1. 保管期間と方法

これらは最低5年間は保管しましょう。紙の書類はクリアファイルにまとめ、デジタルデータはクラウドや外付けHDDなど、必ず複数箇所にバックアップを取ってください。

2. トラブル発生時の対応

もし所有者が現れてクレームをつけてきたら、民法233条3項2号に基づき適法に切除したことを冷静に説明し、保管していた証拠を提示します。

注意事項切除した枝を無断で隣地に投げ込む行為は、不法投棄として罰せられる可能性があるため、絶対にやめましょう。

費用と現実的な見通し

1. 費用の回収は期待しない

自分で切除した費用を後から所有者に請求することは法律上可能ですが、現実的には非常に困難です。

【記事5】空き家の越境庭木の切除費用は回収できる?【現実的な見通しと手続き】

* **回収できない理由**: 請求先が不明であることや、相手に支払い能力がない可能性が高いためです。
* **考え方**: 費用回収は「できたらラッキー」程度に考え、被害が止まり安心して暮らせるようになった価値に対価を払ったと割り切るのが賢明です。

2. この記事のまとめ

自己切除のポイント
・準備(証拠固め、登記簿取得、弁護士相談)
・業者選定(複数見積もり、保険確認、記録依頼)
・記録保存(5年間の保管、複数バックアップ)
小沼克年

小沼克年

【報道記者の経験も‼硬派な編集者】株式会社エスバー(井越企画)専務|井越企画の立ち上げメンバー|造園現場の経験も豊富|20代の頃からwebメディア企画(福祉サービス業、キッチンカー、メンズ美容ブランド)に従事|趣味はホームパーティー、スニーカー収集、DIY

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